Q&A

Q1. いつ頃始めればいいのでしょうか?

いつ治療を開始するのが一番良いかは、歯並びの状態によって全く変わってきます。
一般的に受け口、開咬など骨格に不正がある場合は、小学校入学前であっても治療を開始します。
「歯を抜かないで」の矯正治療をお考えの場合など、気になる点がありましたら早めに矯正専門医、あるいは認定医資格を持った歯科医師にご相談くださる方が安心です。

Q2. 治療期間はどれくらいかかりますか?

歯並びの状態は人によって千差万別です。
したがって矯正治療の期間も様々であり、一度お口の中を検査してみないと何とも言えません。
しかし一般的に矯正装置が付いている期間は、約1~3年です。

Q3. 矯正治療中には、かなり痛みがあると聞いたのですが?

歯列矯正治療では、1本1本の歯を理想的な位置へ動かしていきます。
歯が動き始める初期の何日かの間、個人差はありますが歯が浮くような違和感や、噛むと痛いといった症状が現れることがあります。
これは歯が動いている証拠なのですが、次回の治療までの間ずっと続くことはありません。
どうしてもつらい時は鎮痛剤を服用していただいております。

Q4. 歯並びを治すために手術が必要な場合もあるのですか?

上の顎と下の顎の骨。つまり歯並びの土台に大きな不調和がある場合は、歯の移動だけによる治療では限界があるため、手術が必要なこともあります。この場合の矯正治療は保険で受けられます。
子供さんであれば、顎の成長をある程度コントロールできるため手術へ移行する確率をかなり減らすことが可能ですが、成長の終了した成人の場合は、子供さんに比べて手術が必要なことが多いのはまちがいありません。
しかし、「手術をしてまで矯正治療は?」という方でも手術をせずに満足していただき、治療を終了して行く方もたくさんいらっしゃいます。まずはご相談ください。

Q5. 大人でも治りますか?

これまで矯正治療は子供だけのものと思われて来ましたが、近年になって治療技術の著しい進歩によって大人になっても十分に可能です。
当院でも、全患者のうち3割程度は成人の方です。

Q6. 歯が無いところがありますが、矯正できますか?

成人の方の場合、すでに虫歯などで歯を抜いてしまっていることも多いと思います。
しかし、矯正治療では咬み合わせを治すために健康な歯であっても歯を抜くことを必要とすることがよくあります。
すでに歯が無い場合は矯正治療のために歯を抜いたものとしてスペースを閉鎖したりできる場合があります。
また、歯がない部位の両脇の歯が倒れはじめていたら咬み合わせが変わり、もしかすると顎の関節に負担がかかる可能性などがあり要注意です。

Q7. 虫歯を治してから相談に行った方がいいですか?

矯正治療を始める前に虫歯を治療しないと矯正装置がつけられなかったり、痛みなどの症状がある場合は治しておく必要があります。しかし検査の結果、虫歯の治療が必要の無い場合、あるいは治療前にかぶせてある冠や詰め物は現在の悪い歯並びの状態に合わせて作られているため、矯正治療の途中、あるいは終了後に作り治さなければならない場合があります。
いずれにしても検査の結果、治療方針が決まらないと何とも言えません。まずはご相談ください。

Q8. 大人の歯を抜いて矯正治療をすることもあるのですか?

まず、乳歯の抜歯についてですが、永久歯の崩出を障害している場合や、今後の歯並びに悪影響をおよぼす場合等は抜歯することがあります。
永久歯の抜歯についてですが、顎と歯の大きさ、上と下の顎のバランスの不調和や口唇が閉じづらいなどの症状を改善するためにやむをえず、歯を抜くことをお勧めすることがあります。
抜歯については賛否両論ありますが、患者さんの要望、希望によって変わってくる場合もありますので、まずはご相談ください。

Q9. 転勤、進学などで引っ越しをしても治療は続けられますか?

転勤、進学などで時間的、距離的に当病院への通院が困難になった場合には治療技術、治療費など、しっかり継続治療を行っていただける転医先を御紹介させていただきます。
あらかじめ可能性のある方は、ご相談ください。

Q10. 通院の間隔は?

歯はゆっくり動きますから、通院は1ヶ月に1~2回で十分です。
1回の所用時間は、通常30分から60分です。ただし、最初に矯正装置を装着する時のみ、1時間~2時間前後必要です。
後戻りを防止する保定期間に入った場合や観察中は、3~12ヶ月に1回の定期検診で結構です。
* 約束の日に必ず来院してください。
予約当日の直前キャンセルや無断キャンセルは、他の患者さんの迷惑となるばかりでなく、予定通り治療が進みません。

Q11. 器具の消毒が心配ですが・・・

当院では治療に使用する器具の滅菌消毒には万全を期しており、一人一人完全消毒済みか、使い捨てのものを使用しておりますので、安心して治療をお受けいただけます。

Q12. 目立たない装置はありますか?

目立ちにくい装置(白い装置や透明な装置)や歯の裏側(リンガル)につける装置が開発され、当院でも使用しております。
人によっては、裏側からの装置をつけることが困難な場合もありますが、心配せずに一度ご相談下さい。

Q13. 顎関節症は矯正治療で治りますか?

顎関節症(お口を開けるとあごの関節で音がしたり痛かったり、お口が開きにくかったりする病気で、人によっては頭痛や肩こりなど全身的な症状を引き起こすことがあります。)を訴える患者さんが増えています。
顎関節症と歯並びの相関関係はまだ不明な点が多いのは現状です。
しかし、歯並びを改善して咬み合わせを安定させることは、将来的に顎の関節にとってプラスになることは間違いありません。 当病院では矯正治療の治療前、中、後に必要があれば、顎関節の精密検査を行い、一般歯科の先生とのチームアプローチで治療を進めていくこともあります。

Q14. 矯正装置によって発音がしにくくなりますか?

矯正装置を付けはじめは歯の表側にしろ裏側にしろ違和感があり、一時的に唇や舌の動きが不自然となり発音しにくくなります。
しかし、どのような装置でもほとんどの場合慣れるにしたがって発音ももとどおりに回復します。
一般的に装置による目安は、表側で0から3日、裏側で1週間から1ヶ月くらいです。

Q15. 気になっている所のみに装置を付けて治療することはできませんか?

咬み合わせは上下の歯並びの関係で成り立っていますので、基本的に歯列矯正は上下全ての歯に装置を付けて理想的な位置まで動かしていかなければなりません。
しかし100%理想的な歯並びにならないかもしれませんが、治療期間に制約のある場合などは気になっている一部のみに装置を付けて治療する場合もないとは言えません。まずはご相談ください。

Q16. 初診料はいくらですか?

当院では相談は無料で行っております。
他の患者さんと予約が重なってしまうと十分にお時間がおとりできなかったり、お待ちいただく場合もありますので一度お電話で予約をお取りいただいてお気軽にご来院ください。

Q17. 健康保険は使えるのですか?

外科手術を併用した矯正治療(Q5)、口唇口蓋裂の矯正治療には適用されます。
しかし、その他の矯正治療は、健康保険が適用されません。治療費は全額患者さんの自費負担となり、消費税の対象となります。
当院では、治療費を全国の私、国公立大学附属病院における矯正治療費を基準にし、納得のいく治療費で良質な矯正治療が受けられるように配慮しております。

Q18. 医療費控除はうけられますか?

高額医療費控除の対象となります。所轄の税務署で手続きをとって頂ければ規定の条件がありますが、医療費控除は受けられます。
必要な書類は、当院が発行する領収証となります。

Q19. どのような支払い方法がありますか?分割払いは可能でしょうか?

当医院では使用する装置や治療期間等を御説明し、治療開始前に治療費を提示させていただきます。
また、支払い方法については金利無しの分割が可能ですので、ご相談ください。